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離職率と流動性

神戸です。

令和5年(2023年)の「雇用動向調査」結果が厚生労働省から発表されました。

入職率(1年で入社した人数を在籍人数で割る)と離職率(1年で離職率した人数を在籍人数で割る)とも前年を上回りました。入職率が16.4%、離職率が15.4%です。
さて、この数字をどう見ればよろしいのでしょうか?

「日本の労働市場が流動的であり、定着率改善が課題である」とか、「離職率の高いブラック企業は労働環境の改善や賃金水準の引き上げ、キャリアパスの明確化といった施策が必要」とか、なにやらネガティブなコメントが多い。
ちょっと待ってください。私は離職率=悪とは思いません。そりゃ採用する側からするとコスパなどの面で大変ですが、辞めやすい環境や転職しやすい環境は流動性を高め、労使ともチャンスだと思うのです。長時間労働で搾取するブラック企業ほどむしろ辞めにくかったり、また自分のキャリアに危機感を持たず、メンバーシップ型雇用に守られた非生産的な社員ばかり定着してしまうよりはメリットもあるのではないでしょうか。

ではここで、勇気を振り絞って当社の令和6年(2023年)の離職率を発表します(笑)。27%でした。
ちなみに入職率は48%!でした。もうおわかりいただけたと思いますが、昨年は驚異的(当社比)な入社数だったことと、相関性があるとは言えませんが、離職率も高かったのです。
では一昨年はというと、入職率40%に対して離職率0.3%でした。これはみごとな数字でしたね(笑)。偏っていますが。

100名未満の中小企業であること含め、数字だけ見るとインパクトがありますしブレもありますね。一喜一憂する必要はありませんが、当社は間違いなく流動性が高いと思います。離職数を誇ることは難しいですが、その理由にこだわりたいとは思います。当社に入社したことで経験が積み上がり、よい良い条件で転職ができたことは嬉しいことですし、当社で働くことで思うところがあり、違う道を選択することができたことも、その方々にとってTKパートナーズとの出会いに何かしらの意味や価値があったわけです。

私ごととして振り返ってみると、会社を作るまでに4回転職しており、すべての会社のおかげで今があるのだと思いますし、それぞれの会社に愛着があります。同様に、転職する社員が履歴書にTKパートナーズという社名を書く際に、「ああこの会社はなかったことにしたいな」なんて恨めしく思われたくないですし、できれば思い出して笑顔になるような、そんな会社でありたいと思うわけです。

*写真は東北遠征した際に立ち寄った、遠野のとある村で「これはジャズだ!」と感じて撮った1枚。

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