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挑戦と傲慢

神戸です。

白馬の唐松岳から五竜岳へ縦走してきました。後立山連峰は何度行っても何度見ても、素晴らしい。今回のルートでは少しだけ難易度高めな「牛首の鎖場」があり、高度感に足がすくんで撤退する人もいました。恐怖に鈍感になってきた私は、スリルとその先にある絶景を満喫しながら思うことがありました。

今月の日経新聞のコラム「私の履歴書」には、富士ソフトの買収劇で注目のKKR創業者、ヘンリークラビス氏が連載しています。大変おもしろく読んでいるのですが、中でも2つほど印象的な言葉がありました。ひとつは「コンフォートゾーン(居心地のいい領域)から抜け出せ」です。

そうそう。多少の恐怖感を覚える岩場でも、そこを乗り越えることで見える景色、乗り越えないと見れない景色があるのがタマラナイ。安全なところから少しだけ抜け出して挑戦することで得れるものがありますよね。

え?山の話じゃない? いや、失礼しました。若きクラビス氏がインターンシップで働いた銀行経営者からの「ムチャぶり」から得た体験から、勇気を持ってチャレンジさせることを人の教育で最優先に考えるべきだと言っています。今ドキだとパワハラ認定されてしまうかもしれませんが、流行りの「ホワイト退職」予防にもなりそうですね。

もうひとつが、”Arrogance Kills”(傲慢はお前を殺す)です。

ちょっと経験積んだからって自分を過信したり、これまで無傷で下山できていたからと言って、調子に乗って一歩一歩のステップに一瞬の「気の緩み」があればあっという間に滑落死する。わかってますよこれも山行中いつも戒めていますからって、え?また山の話になっているって?

ホントだ。

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