神戸です。
サッカーW杯。日本がまさかのスペインに勝ち、死の組を首位で通過して大盛り上がりですね。私もニワカですのでドイツ戦を見ずにまさかの結果に驚き、であればと時間帯も良かったのでコスタリカ戦を見てガッカリし、これは見ないほうが良い結果が出るのだろうとスルーしたスペイン戦で大金星。次のクロアチア選も、見たいけど寝てしまおうと考えています。
スペイン代表主将であり大ベテランのブスケツも、日本の強さが予想外だったと肩を落としていました。そりゃそうでしょうね。日本はW杯史上最低のポゼッション率なのに首位通過だとメディアも衝撃を受けています。
少し前のインタビューでブスケツは、「ポゼッションができればできるほどいい。求めるのはボールのコントロールを通じてチャンスを手にすること、ライバルを疲れさせること……自分にとってはそれこそが最高のエコシステムなんだと思う」と言っていました。なるほど、がっかりしたでしょうね。
とろこでこのエコシステムという言葉を最近良く耳にします。簡単に言うと生態系みたいなものです。生きている動植物が互いに依存して生態を維持する状態を指しますが、ITやビジネスのワードとして使われることが多い気がします。ITでは例えば、基本OS、デベロッパー、ベンダー、サードパーティ、ユーザーが結びつき、それぞれ成長しながら共に収益を上げるといったモデルです。AppleやGoogle、Amazonのビジネスモデルがそうですね。ビジネスでは、業界の枠や国境を超えて複数の企業がアライアンスやパートナーシップを組んで共存していく仕組みを指します。時にはライバルである同業他社とも手を組むこともあるそうです。
こういうと大きな話になりがちですが、本来の意味である生態系に戻れば、自然界にいるあらゆる生物は一つの種のみでは生きることができず、大気や気候、土壌といった環境から栄養を吸収している微生物、そしてそれを捕食する虫、さらにその虫を捕食する動物など、お互いに依存しつつ生きているという訳です。ダーウィンの種の起源みたいですね。そう考えると、ビジネスもシンプルに「求めるものと、与えるもののエコシステム」なんだろうと思います。必要としている人に、必要なサービスを提供できているのか?
また、ダーウィンはこうも言っています。「生き残るのは最も強い者や最も賢い者ではなく、変化に最もうまく対応できる者だ」と。
ポゼッションサッカーはもう古い??