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卯年を迎えてのひとりごと

神戸です。

遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。

振り返ると昨年はいろいろとありました。ロシアのウクライナ侵攻から世界的なインフレが起こり物価高となり、日経平均はバブル以来の3万円台を回復するがその後軟調な展開で年間マイナスとなり、円相場は32年ぶりの150円台の円安となり、元首相が暗殺されて宗教問題が政治問題化されたり、知床では観光船が沈没したり、などなど。兎角(とかく)生きづらい世の中になっているのではないか?との不安がある中で、当社は大きな問題もなく順調にビジネスができていることに感謝しています。

そう、今年はうさぎ年です。卯年です。うさぎはとも書きますね。

うさぎにまつわる言葉に、先ほど書きました「兎角」があります。なんで兎(うさぎ)に角(ツノ)があるのか?調べてみました。言うまでもなくうさぎにツノがあるはずもなく、ありえないことや起こり得ないことのたとえとして使われたようです。同様に、亀に毛が生えるわけもないことも加えて、「兎角亀毛」(とかくきもう)という四字熟語がありました。そういう意味では昨年は兎角亀毛な出来事ばかり起こりましたね。うさぎ年である今年はそんなことがないおだやかな年になると良いのですが、どうでしょうか。

兎角で思い出しましたが、30代のころに会社や仕事、人間関係のめんどくささから開放されたくて山に登っていた時期がありました。そのときに心の中を巡っていた夏目漱石の「草枕」の冒頭の一節を紹介します。

山道(やまみち)を登りながら、こう考えた。
智(ち)に働けば角が立つ。情に棹(さお)差せば流される。
意地を通せば窮屈だ。兎角(とかく)に人の世は住みにくい。

この場合の兎角は先ほどと違って、「何にせよ」みたいな意味で使われていますね。

あれこれとマイナスなことばかり考えると、とかく沈みがちになりますが、「ピョンピョンと飛躍的」ではなくとも「うさぎの上り坂」(物事が良い条件に恵まれて早く進むこと)のような一年にしたいと思いました。

ブツブツ。。

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