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VUCA時代のウェルビーイング経営

神戸です。

しらばくぶりで入った支那そばやで異変に気づきました。いつもは店内にビートルズが大音量で流れていたのに、この日はジョン・コルトレーンが掛かっていました。カウンターの内側にはいつもの店主ではなく、よく似た若くて背の高い息子さんらしき人が麺を茹でていました。ポールのシャウトがコルトレーンの咆哮に変わった。でも、麺は変わらず美味しかった。

さておき。

「VUCA」
変動性(Volatility)、不確実性(Uncertainty)、複雑性(Complexity)、曖昧性(Ambiguity)。
現代を象徴する4つのワードの頭文字を取って「VUCA(ブーカ)」。
一言で言うと「先行きの予測が不可能な状態」を指す。

このような時代では、トップダウンのヒエラルキー組織よりデータドリブンなネットワーク型組織を目指すべきだという。なるほど。ミクロでは社員のスキルや経歴、指向性から、クライアントの特性や案件の傾向、マクロではこれまで経験したリーマンショックや震災、パンデミックなどの状況における営業事例などの情報を共有し、運営側の人間すべてがそれらデータに基いて意思決定やアクションを行うための権限とモチベーションを与えられている状態。これはある意味理想的である。

しかしながら、データドリブンで把握できるのは過去の事例だけであり、新しい展開や未知の領域では頼れないこともデメリットだと言えそうです。となるとやはり、今までのKKDも必要なのではないかと。これからは、KKDを活用しつつデータドリブンを組み合わせていくといったハイブリッドな手法を模索してみようと思いました。

が、それだけでは足りない気がする。これまで述べたあーだこーだの手法は「問題解決」に向けたもののようである。なにかが起こったとき、ではなく未然に防ぐにはどうすればいいか。解決よりもケアが必要なのかもしれない。そこでまたまた流行りの言葉である「ウェルビーイング」という視点を考えてみたい。

「ウェルビーイング」・・・心身の健康や幸福

最近よく聞く大企業の取り組みで「健康経営」がある。ヘルスチェック機能付きスマートウォッチを従業員へ配布してみたり、ダイエット支援やフィットネス支援などの導入などをよく聞くがイマイチしっくりこない。取引先の大手顧客からも健康経営やメンタルヘルス施策の取り組みを聞かれることがあった。

これらにとどまらず、社員の心理的サポートや働く上での充足感といったエンゲージメント(仕事への意欲や熱意)の向上がウェルビーイング経営のようです。実践するメリットとしては従業員満足度の向上、生産性の向上、離職防止、採用力強化などが挙げられるそうですが、具体的には何を?どうすれば?などなど現実的に考える必要があります。

これまでは「社員を笑わせたい」、「社員の笑顔が見たい」だけがパーパスだったけど、それじゃいかんなあ。。

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